第二章 1,断れない理由 白いシャツに黒のズボンという定番の服装に着替えて、居間にやって来た俺に、 「アール、お湯を沸かして」 水をたっぷり入れたヤカンを俺に差し出してきて、アレンは言った。 一件の仕事に五百万ゴールドの最低報酬を支払わなければならない上級魔法使いを、ここまでいいように扱う奴はフォレスト王国広しといえど、アレンぐらいなものだろう。 そして、いいようにコキ使われる俺も俺なのか。 俺は手にしたヤカンを傾け、指先を水で濡らした。そして、ヤカンの底に指先で魔法陣を描いた。そして、呪文を唱える。 「<煮沸>」 魔法は個々が持つ魔力を媒介してイメージを具現化する。魔法陣っていうのは、そのイメージを具現化する際に精神を集中の手段と共に、魔法を固定化する役割を持っていた。魔法陣が形を成している間は、魔法はそこに止まり続ける。 呪文は言葉にすることでより、イメージを明確化する。それに形を与えられた言葉というのは力を持つという。 瞬間、注ぎ口から白い湯気が吹き上がる。ヤカンの底に水で描いた魔法陣が消えるまでヤカンの湯は沸騰し続ける仕組みだ。 「ホラ、火傷するなよ」 「ありがとね」 アレンは一端、テーブルの上にヤカンを置くと、ティーポットに茶葉を入れた。そうして、湯を入れる。 普通は蒸らすために、ここで数分待つのだが、アレンは直ぐにポットからカップに茶を注ぐ。カップをこちらに差し出して、「どうぞ」とニッコリ。 「…………ああ」 カップの中を覗けば、湯に微かに色が着いた程度。香りも何もありゃしない。 なのに、アレンは一口飲んで「美味しいね」と笑う。 ……お前の舌は、死んでるぞ。どう味わっても白湯じゃん。 アレンってやたらと味にこだわる割りに――アレンが持ち込んだ紅茶の茶葉は、最高級品だった――味覚オンチだったりする。 まあ、イチイチ突っ込むのも疲れるから、黙っておくが……もったいない。 「それで、新しい仕事なんだけど」 「……ん」 どうせ、ろくな仕事じゃないんだろ? でも、悲しいかな、仕事を選んでなどいられない状況だ。 妹が入院している王立医院の入院費用を来月分、支払わなければならない。その額は四百万ゴールド。一つの仕事で賄える額ではない――五百万の報酬のうち、アレンに紹介料を払わなければならないのだ――一応、今すぐ請求されるわけではないが、のんびりと構えていられるほど余裕もない。 今の俺の財布の中身は空も同然。生活費もないに等しい状態なので、是が非でも仕事をしなければならない。 ……妹を貴族専用の病棟に入院させなければ――一般病棟の入院費用は格安だ。一般階級の医療費を低く抑えるために、貴族専用の病棟から金を取れるだけ取ろうというのが、王立医院を造った国王陛下のご意志らしい――生活に追われることもないのだが……これは俺が選んだ選択だから、文句は言えない。 何にしても、確実に報酬を手に入れなければ。 俺の明日はない。 ……そうだ。…………明日からの飯、どうしよ? 2,新しい依頼 「行方不明の人捜し?」 問い返した俺の声に、アレンはこっくりと頷いた。そして、手帳に挟んでいた写真をテーブルの上を滑らせて、こちらに差し出してきた。 写真に写るのは柔和な笑みを浮かべた、俺たちと年も変わらないと思われる青年。薄茶色の髪に緑色の瞳。第一印象は人が良さそう。そして、良いところのお坊ちゃん。 「コイツが捜すターゲット?」 「そう。彼を捜して、保護すること。万が一に、死亡していた場合は遺体を回収する、それがこの仕事の内容」 「遺体って……」 アレンの形のいい唇から出た、不吉な言葉に、俺は背筋を震わせた。 それはこの仕事が家出人などのような、単なる人捜しではないことを示す。 「……死んでいる可能性があるのか?」 「無きにしも非ずってところだね。アールは[帰らずの森]って知っている?」 「……東区クレスと南東区ラディスに跨る森だろ?」 フォレスト王国は八つの区に分かれている。 フォレス王家が直接統治しているのが、中央区ファーレス。 そして、七家が統治するのが北区ロイス(ローレン家)、北西区サランス(サリー家)、北東区スーザン(スレイン家)、西区カイン(カスター家)、東区クレス(クイーン家)、南西区エルマ(エバンス家)、南東区ラディス(ライディン家)――となっている。 話にある[帰らずの森]はクレスとラディスの区境を跨ぎ、また隣国との国境を跨いで広がる広大な森。その名称は一度、踏み込めば二度と帰って来られない、というところから来ている。勿論、正式な地名はあるのだが、[帰らずの森]という名のインパクトのほうが強くて、俺も覚えていない。 「うん。彼が迷い込んだとされるのは、その[帰らずの森]なんだ」 「……冗談だろ?」 俺は反射的に呻いていた。つまり、俺は[帰らずの森]に踏み込んで、コイツを捜し出すのか? 入ったら、二度と出られないといういわくつきの場所へ。 「ふざけるのは好きだけど、僕は、嘘は言わないよ?」 アレンがニッコリと爽やかに微笑んで、頬を傾けた。 「な、何だって……また、厄介なところに……」 俺は泣きたいのを堪えて、写真を睨む。この仕事を完遂しなければならないのは先に述べたとおりだ。拒否権なんてないのだから、その先が[帰らずの森]であっても、俺としては出向くしかない。 「うーん、それがわからないんだよね。最後に目撃されたのが、[帰らずの森]だったんだ」 「その目撃した奴も[帰らずの森]に?」 「猟師なんだって。狩をしていた途中で、人影を見つけて、それがジーナさんだったらしいの。あ、ジーナさんっていうのは、捜索対象の名前ね。ジーナ・クロレンスさん。ラディスの下級貴族のご子息だよ」 ああ、育ちが良さそうな雰囲気は貴族か。アレンも外観だけは貴族っぽく見えるが、中身は庶民丸出しだ。アレンほど、俗物もいないだろうな。 「……[帰らずの森]にも狩場はあるのか?」 「森の奥にはさすがの猟師さんも怖くては入れないらしいけど。比較的、町に近いところでなら、町の人も割と普通に入るらしいよ。大体、[帰らずの森]って言っているけど、森の中にも普通に町があるし、道も通っているよ。本当に怖いのは道すら通っていない奥の奥」 「ああ、クレスもラディスも半分近くが森に埋まっているわけだからな」 森を避けて、町を作るとしたら土地が足りない。森を切り開いて町を造っている以上、[帰らずの森]はその町に住む者たちにとって、生活の一部なんだろう。 「で、そのジーナって奴が[帰らずの森]に入った理由は……わからないってことだが、心当たりはないのか?」 「散歩で森の中を歩くのは、時々あったそうだよ。でも、迷いやすい森だっていうのは、本人も言っていたことだから、意図的に森の奥に入るのは考えられないって話」 「つまり、意図的に入った……?」 「そういうことになるのかな?」 アレンは顎に指を添えて、小首を傾げる。 「そういうことだろ? だとしたら、考えられるのは自殺?」 「うーん、それはないと思うよ?」 「何で?」 「だって、ジーナさんの未来はアールと違って、輝けているもの」 ……何だ、そりゃ? 3,輝ける未来 どうせ、俺の未来は暗いよ。 明日からの食事もままならない、貧困。貧乏。ジリ貧。赤貧。極貧。 上級魔法使いと言えば、宮廷魔法師になれる逸材だっていうのに、俺はこんなところでフリーの魔法使いとして生活をしている。 将来、有望だったはずの道を間違えたのは……全部、俺のせいだが。 輝かしい未来って何だ、それ? 「ジーナさん、今度、ライディン家のご子息、ルー様の家庭教師に大抜擢されたんだよ。そんな人が自殺するなんて考えられないよ」 「いや……どんな状況下にあっても、自殺する人間は自殺すると思う……」 アレンの言葉を俺は首を振って、否定した。 特別、不幸だったというわけじゃない。でも、あの子は自らの命を絶とうとした。 その理由を推測することはできるが、真の意味で理解できたかといえば、怪しい。 人の心の奥底を覗くというのは、家族であっても難しいのなら……ジーナが人知れず悩みを抱えていた可能性もあるだろう。 例え、この先、どんなに輝かしい未来が待っていたとしても……。 人は簡単に、道を踏み外してしまう。そのことは俺が一番知っている。 「でも、ライディン家だよ?」 王家と共に国を治める七家の一家、ライディン家の子息の家庭教師――それは下級貴族にとっては身に余る栄誉かもしれない。 俺のような一般市民が、宮廷魔法師として、王宮に召抱えられる……そんな未来を、ただ喜んでいられた日々を思えば、自殺なんて考えるのはやっぱり、不自然か? あの頃の俺は、宮廷魔法師になれば、それで全てが上手くいくと思っていた。 迷いなんて何もなく、ただ前だけを見ていた。 振り返る余裕すら、失くして、多くのものを取りこぼしていることに気付かないで。 そのミスに気付いたのは、あの子との関係を壊してしまってから。 ジーナにも何かしら、足を止めて、己が歩いてきた道を振り返る出来事があったのだろうか? 考え込む俺の眉間をアレンが指で突いてきた。 テーブルの反対側から身を乗り出して、強く俺の額を突く。 俯いていた俺は、強引に顔を上向かせられ、その白い美貌を目にする。 「ヒドイ皺。どうせ、ろくなこと考えてないんでしょう? どうでもいいけど、今は僕の話を聞いてよね?」 軽く睨んでくる空色の瞳は、俺があの子のことで落ち込んでいるのを敏感に察したんだろう。もう、アレンは大抵の事情を知っているからな。 でも、慰めるようなことは言ってこない。非難することもない。 ただ、軽く流す。自分には関係ないからか。それとも、それがアレンの優しさなのか、俺にはわからないけれど。 「ああ、悪かったな」 形よく整えられた爪が、俺の額に食い込みそうになっていることに気付いて、アレンの指を軽く払って俺は言う。 今の俺にできることは、ただ一つしかない。 「話を続けろ」 4,微妙な駆け引き 「それで、森に消えたそいつを見つけ出せばいいわけか?」 「うん。アールだったら、簡単でしょう? 移動魔法を使えば、森の中で迷っても、いつでも帰ってこられるしね」 「……お前、簡単そうに言うけどな」 移動魔法は高等魔法の一つ。この魔法の習得が、上級魔法使いの条件だ。 距離や時間をゼロにする道を作って、空間を移動する。これが中々、難しい。道を作るだけではない。そこを人間が移動するための結界を張らなければならないんだ。つまりは多重魔法。別種の魔法を同時に発動するっていうのは簡単じゃない。 かなりの精神力を必要とする。魔力の消費も激しい。一日に一往復できれば、いいほうだ。 宮廷魔法師だったら、魔法師協会が管理している魔法道を自由に使える。だから、精神負担は軽い。 けれど、俺は魔法師協会に登録していても――登録しなければ、フォレスト王国では仕事ができないのだから、しょうがない――所詮は、フリーの魔法使い。魔法道の使用は許可が要る。書類手続きなど、面倒だし、時間が掛かる。結局は自分で道を作って跳ぶほうが早いのだが、精神力、魔力の消費を考えると、その実、あんまり使いたくない魔法だ。 クシャクシャと前髪をかき乱す俺に、アレンは頬を傾ける。さらりと流れる淡い金髪の間から、不思議そうにこちらを見つめる空色の瞳は、何度、魔法についての講釈を聞かせたところで俺の苦労なんか理解しようとしないんだろう。 いつだって、自分の都合のいいようにしか、解釈しないんだから、アレンって奴は。 「見つけ出すと言っても、楽じゃないだろうな」 [帰らずの森]の広さは半端じゃない。その昔――二百年前だか、三百年前だか――隣の国が戦争で滅んで、フォレスト王国に避難してきた難民が誰一人として、森を抜けられずに死に絶えたという伝承からその名がついたくらいだ。 広く、抜けるのにも困難な森を俺一人で、生きているか、死んでいるかもわからない奴を捜すのは重労働だろう。……やりたくねぇな。 知らずに、ため息が漏れる。やるしかないと、わかっていても、愚痴がこぼれるのは、まあ、人間のサガだろ? 「そうだねぇ。でも、やるんでしょう?」 「…………」 うん、と頷くのを俺は躊躇った。 簡単に請け負って、一ゴールドにもならなかった、寝ずの番みたいな、失態は避けたい。 ちゃんと依頼内容を確認してからでないとな。 と、口を開きかけた俺に、アレンは非難がましい声で言ってきた。 「何っ? アールってば、この仕事、やらないつもりなのっ?」 ……誰が、そんなこと言ったよ? 先走るアレンに、思わず口を噤んだ俺。 沈黙を肯定と受け取ったのか、アレンは眉を逆立てた形相で、さらに言葉を重ねてきた。 「うわっ! アールってば、そんな人だったの?」 ……どんな人だって言うんだ? 「信じられない。一人息子が行方不明で悲嘆にくれているクロレンスの家の人たちを放っておくの? なんて、薄情っ! 非人間っ!」 …………オイ。 「ジーナさんのお母様なんて、激ヤセして大変なのに。見捨てるんだっ! なんて、人なの!」 ……お前。 「信じられないっ! アールってばそんな人だったなんてっ! 君には他人を思いやる優しさなんてないのっ?」 …………あのな。 「クロレンスの家の人たちの心労を少しでも和らげてあげようとか、早くジーナさんを見つけてあげようとか、思わないわけっ?」 ……だから。 「早急に見つけて欲しいからって、お金をかき集めて、上級魔法使いであるアールに依頼を持ち込んできたって言うのに。坊ちゃまを見つけてくださいって、使用人の人たちも報酬の足しになればってお金を出してきたのに……そんな人たちの気持ちを踏みにじるんだっ? アールってそんな人だったんだっ! 最低っ! 冷血漢っ! 自分が良ければ、君は他人がどうなってもそれでいいわけっ?」 ……待てよ。 さっきから聞いていれば非難、中傷のオンパレード。何だよ、それ。何で身に覚えのないことで俺の人間性を貶められなければならんのだ? 「俺は一言もやらないなんて、言ってないだろっ?」 口を開きかけたアレンの言葉を遮るように、俺は叫んだ。 …………言ってから、思った。 まんまとアレンの手に乗ってしまったじゃねぇか、俺。 5,強制移動 俺の声が止むと同時に、アレンはポンと両手を打ち合わせた。先程まで人を罵っていた形相から一転、ニッコリと笑みを浮かべると、コクコクと頷いた。 「うん、それでこそ、アールだね。さあ、引き受けると決まったら、早速ラディスに向かおうか。馬車の用意は出来ているよ。今からなら、明日の明け方には――一応、日付は変わっているので二十四時間後の――ラディスに入れるね。十時頃に取り付けた約束には十分、間に合うよ」 アレンはどこからか取り出した懐中時計で、時間計算をした。 「……今から? ラディスに? 馬車で?」 俺は問い返して、その行動時間が無茶苦茶ハードであることに気付く。 エルマとラディスは隣り合わせと言っても、一区を横切るとなるとその移動距離は馬車を使ったとしても一日で移動できるものじゃない。幾ら、大陸街道を――フォレスト王国には大陸街道と呼ばれる大きな街道が各区の中央都市を結んでいた。この大陸街道はその昔、神が歩いた道と呼ばれ、本来なら山や川があって道が途切れるところが、真っ直ぐ、平坦に続いていた。この街道なら、区を横切るのに普通、四、五日掛かるところも、二日で移動出来る(あくまで、途中休憩は無しとしての計算だ)――使用したとしても、一日じゃ無理だろ? 第一に、馬車? 俺、駄目なんだよ。あの振動に耐えられずに、乗って一時間も揺られていると酔ってしまう。 自然と身体が腰を引いて、俺はアレンと距離を取ろうとする。 「……そんな、一日なんて」 「大丈夫だよ。休憩なしで、馬車を乗り換えして行けば」 こいつ、馬を全力疾走させる気だな。確かに、潰れた馬を捨てて、次々と馬車を乗り換えていけば、一日での移動も可能だろうが。 んな移動に、乗り物に弱い俺が耐えられるわけないのを知ってて、こいつはっ! 「アレン、お前……十時に約束したって言ったな。その約束をさ、一日、先延ばしにしたらどうだ? そうしたら、移動魔法で跳べるし」 「でも、それじゃあ、一日の休憩日が必要になってくるでしょう?」 「まあ、一回跳んだら……はっきり言って、その日はろくに魔法が使えないけど」 魔法道が使えれば、精神負担も、魔力の消費も軽減されるのだが、使えない理由は先に述べたとおり。 「そうなると一日分の宿泊費が報酬から差し引かれるわけじゃない」 アレンは腕を組むと、薄い胸を張り、至極真面目な顔をして訴えてきた。 「そんな無駄遣いはできないよ! だって、僕の取り分が減っちゃうじゃないっ!」 必要経費が別口で支払われることはない。五百万ゴールドの報酬を誰だって、気軽に払ってくれるわけではないのだ。よって、その他もろもろの費用は俺たちが報酬の中から賄う。そうなれば、全体的な報酬が少なくなり、山分けする取り分もまた減ってくる……。 「そんな無駄遣いをするのなら、移動中の馬車の中で休めばいいよ。大丈夫。馬車に弱いアールのために、酔い止めの薬をちゃんと用意したから」 そう言って、アレンは上着のポケットに手を突っ込んだ。 薬か……。うん、薬があれば、まあ、何とか耐えられるか。俺は自分に言い聞かす。どうあったって、仕事をしなけりゃ、明日から生活が出来ないんだから。 ゴソゴソと右ポケットを探っていたアレンは、ややあって今度は左ポケットを探り始める。次に内ポケットを。続いて、ズボンの両ポケットを探すに至って、出てきた答えは一つ。 「着替えるときに、忘れちゃったみたい」 「……じゃあ、薬屋に行って」 言ってから、俺は今現在の時刻を思い出した。窓の外を見れば夜闇が広がっている。こんな時間に店を開けている薬屋なんて、ないだろう。 開店を待つか? そんな提案をアレンにするのは無駄だろうな。 この時刻にアレンがやってきたのは移動時間が少ないからだ。アレンとしては早くここを発ちたいのだろう。 俺と客、そのどちらを取るかと言えば、アレンは間違いなく客を取る。紹介屋は他でもない、客からの信頼を買うことが第一なのだ。 「しょうがない。奥の手だ」 妥協するかのような声音に、アレンを振り返れば、いつの間にか片手にフライパンを持っていた。ちょっと、待てっ! お前、いつの間にっ? っていうか、それをどうするつもりだっ? アレンの真意を問いただす間もなく、俺はフライパンの強打を脳天に受け、昏倒した。 |