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  星屑断章 

  一話完結の掌編集です。すべて、独立したお話。
ジャンル・舞台とも色々。悲恋要素もあるので、気になる方は⇒作品傾向 
)が付いている作品には、題材となったイメージソングがあります。
作者の中でのイメージを膨らませたもので、曲と小説は関係ありません。


 「魔女の花たち」  (原稿用紙換算・約3枚)
息づく草花の一つ一つに言葉があり、想いが宿り、それはときに妙薬にもなり、毒にもなることを。

 「最後の祈り」  (原稿用紙換算・約11枚)
――あなたは最後の祈りを残して、逝った。

 「朽ちる紅、堕ちる花」  (原稿用紙換算・約6枚)
本物の魔性は漆黒の髪に漆黒の瞳をもったあの娘だ。

 「花浅葱の衣」  (原稿用紙換算・約5枚)
僕たちが言葉遊びをするように本音を隠して、嘘を付くようになったのは。

 「秘歌」  (原稿用紙換算・約3枚)
それは争い渦巻き暗雲立ち込めた闇の時代に生きた歌姫が、戦場へと旅立つ恋人に向って歌った詩。

 「王の聖婚」  (原稿用紙換算・約8枚)
王と成りし者は大地の夫として、天の女神ルディアンヌと【聖婚】する。それによって、王と認められるのだ。

 「もう一度、会いたくて」  (原稿用紙換算・約8枚)
 あの夏の日の思い出を、僕は忘れていないから。

 「流れ星を探して」  (原稿用紙換算・約3枚)
一日でも早く、笑顔が取り戻せますように――。

 「我が君へ」  (原稿用紙換算・約8枚)
「あなたが好きです」
この声が――届かなければ、諦めようか。

 「アオイイシ」  (原稿用紙換算・約7枚)
切ないくらいの、祈り、願い、想い。

 「君に贈る嘘」  (原稿用紙換算・約7枚)
この嘘を君に――。

 「ハロウィンの恋人」  (原稿用紙換算・約10枚)
私の恋人は人を驚かせるのが、大好きな人。

 「言の葉」  (原稿用紙換算・約5枚)
貴方の悲しみが癒えるまで、私は貴方の傍にいる。貴方の心で生きるから。
…………だから貴方は、ゆっくりと私を忘れればいい。

 「海の果て」  (原稿用紙換算・約6枚)
それは彼もわかっているのだろう。
約束の儚さに、諦めてしまう人もいるのだと。

 「鎖−くさり−  (原稿用紙換算・約5枚)
大事な人を亡くした人間を慰める言葉なんて、決まっている。
決まっているから、こんなにも安心するのね。
繰り返された言葉の分だけ、私だけが不幸ではないと。
安堵して、自らを慰める。

 「約束」  (原稿用紙換算・約5枚)
……君は僕との約束を破った。
だから、君の最後の詞(ことば)には従わない。

 「赤い声」  (原稿用紙換算・約8枚)
優しい言葉をかけてきて、手のひらを返したように、突き放す。
何も信じられなくなるほどに、手痛い裏切りを知っていたから。
硬くなったワタシの心を、解きほぐすのは草臥れたでしょう?

 「北極星」  (原稿用紙換算・約5枚)
だから、頼むからお前の名を呼ぶ俺の声に振り返ってくれるなよ。
本当に手が届きそうな気になってしまうだろ?

 「呪文」  (原稿用紙換算・約6枚)
君の目を見るのが怖くて、顔を逸らした。
君の声から耳を塞いだ。

 「散華」  (原稿用紙換算・約9枚)
この戦場で殺した命を背負って、私は闇へと堕ちていく。
これが愚かな私に相応しい罰なのでしょう?

 「七夕」 (原稿用紙換算・約6枚)
七月七日の夏の短い夜にだけ、玉響の逢瀬が僕たちに許されていた。
可哀相な恋人たち――と。人々は、僕たち二人を哀れむけれど。

 「怪奇な家」   (原稿用紙換算・約9枚) 
ざわざわと奇妙な感触が私の胸の内を撫でる。

 「最悪の一日?」 (原稿用紙換算・約9枚)
最悪な日というのは、意識した途端、どうしようもなく救いのない絶望を連れて来る。

 「希うは」   (原稿用紙換算・約2枚) 
お逢いしたいと希う、この想いも罪であるというのなら

 「四月一日」   (原稿用紙換算・約2枚)
意地っ張りの君はいつだって本音とは裏腹の嘘をいう。

 「ブラッドローズ 〜紅薔薇の懺悔〜」   (原稿用紙換算・約10枚)
紅い薔薇を咲かせて――灰と散るまで。

 「蒼の雫」   (原稿用紙換算・約7枚) 
楽しかった思い出は遠のくのに、忘れていたいと願った思い出だけが、どうしてこんなにも鮮やかに蘇るんだろう。

 「星華」   (原稿用紙換算・約4枚)
星の華を毎夜、幾千と数えて、待っているから――夢でいいから、逢いに来て。

 「マリア」   (原稿用紙換算・約5枚)
僕の願いが叶うなら――お願いだよ、マリア。
もう一度、笑って。

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